病って付ければ何とでもなりそうな、
苦手な果実の香り入浴剤が溶け込んだ浴槽に、たっぷり浸かってみたが、如何様にも気分は溶け込めそうに無い。
肌には良さそうな成分だから、我慢大会と洒落込んだ訳で。
その入浴剤の注意書きに目をやると、ですます調ではない書き込み。
これだけは何だか、気分が溶け込めた。
140文字の場所には、前向きになれそうな言葉を書いてみたが、そうにはなれなかった。
社会復帰して半月。
元々の持ち場以外にも就かされて、ざわざわとした気持ちがする。
周りは出来るのに、アタシは出来ない。
帰宅して小さい家人以外は、全員出来る話ばかりして居る。
段々、固形石鹸みたいに小さくなって、消えてしまいたくなる。
『自分は出来ない病』と昔から呼んでいる。
当たり前だろうけど、周りを見廻すと自分より出来る人が多い。
見なきゃ良いのに、見てしまう。
見え過ぎちゃって、困るのです。
出来ない、駄目な、アタクシが。
病の要因は、小さい人だったアタクシに、マイナスワードを植え付ける大人が多かったから。
医療機関に行けば一瞬でも、向き合わなければならないだろう。
逃げ出すか、乖離するか。
アタシは後者。
石鹸みたいに、磨り減らして小さく小さくして、何処かに仕舞い込む様にして居る。
そしてそれは、自分と別の事象にする。
そんな事してるから、時々暴発するんだろう。
何とでもなれば良いのに。
自棄っぱち序でに、胸もやけた。