長月は長い、
台風一過と喜びたいが、残された爪跡は余りにも深い。
自宅付近は大きな被害は無かったが、職場の後輩や友人は、停電の被害に見舞われて居る。
勿論、アタシの周りだけではない。
巧い言葉は見つかりませんが、不安な夜ですよね。
何卒、ご安全に。
戸締りもちゃんとなさって下さい。
アタシの知人が、復旧作業に従事して居りますので、信じてもう少しだけお待ち下さい。
運良く、運行再開した電車に乗れ、定時を一時間だけ遅刻しただけで済んだ。
後輩の分も何とかして仕事をし、何事も無く業務終了。
建物から出ると、台風一過の美しい夕焼けに、カメラ機能付きモバイルを向けてる人を、多く見かけた。
アタシは何と無く気が向かなかったので、眺めながら家路を急いだ。
未曾有、と云われた『あの日』にも思った。
如何したら良いんだろうより、出来る事を力一杯やる。
『やらない善よりやる偽善』って言葉が出たのも、あの頃でした。
個人的には、偽善でもやらないよりマシ。
直接的な事じゃなくても、何かしら繋がってる筈だから。
黄昏時の茜色も堪りませんが、此方も譲れません。